スタントマンなら、セリフもないですし、顔も映りません。目立ちたいひとには嫌かもしれませんが、実はあれ、俺がやってたなんて自慢したり、アクションシーンをとにかくやりたいという人には向いています。
スタントマンって
映画やテレビドラマなど、とてもこの俳優がやって生きているのか、そもそも人間がやっているのかと思うような危険なシーンを代わりにやっているひとです。
服装や髪形を同じようにして、俳優さんがさもやっているかのように見せます。
特殊な訓練を積んでないとできないシーンばかりなので、俳優にはできなくて、自分にはできるし、身代わりになる、男前な職業です。
どんな仕事
俳優が行うセリフの演技ではなく、体で見せる演技を専門にし、ケンカや乱闘シーンで殴る、殴られる、時代劇の殺陣のシーンなどで俳優の代わりにアクションを行います。
また、俳優が経験がないためにできない危険なシーンの代わりを行います。ビルから飛び降りる、車にはねられる、火だるまになる、海にとびおちる、階段から落ちる、などとても人間技ではない事を行う体をはったお仕事です。
なるには
スタントマン専属のプロダンクションがあるので、そこの養成所でトレーニングを積んで所属するのが一般的です。そこでは、格闘技から、殺陣、マット、ダンス、筋トレなど様々なシーンに対応できるように練習します。球技ができるなど運動神経というより、格闘技ができる、反射神経がある、リズム感があるなど、どちらにせよセンスがある方がよい。
収入
経験によるが、シーンによって値段が変わる。車にはねられるのが3万円、火だるまになるのが100万円というように、危険度があがるとその分値段もあがる。これは、一日の給料で、その仕事がいつ入るか不安定なので、月によってかわり、年だと300万円前後が平均ほど。
そのような高額なシーンは、数がない上、経験者にまわるので、基本的には数万円が月にいくつ入るかというのが問題で、指名されるなどすると収入も増える。
スタントマンとして生きていく
危険なシーンで常に死と隣り合わせ。死ならまだしも後遺症などが残ると今後の人生関わる。
保険の支払がされないなど、旧態依然とした業界も一部あるので、スタントマンの地位向上を訴えていかなければならない。収入もアクションに見合った額とは言いづらく、ハリウッドなどでは、スタントマンで億単位を稼ぐ人もいるなど待遇の桁が違う。やるなら、日本のスタントの第一人者になるべくがんばってほしい。